ベトナムの電子製品製造市場について

ベトナム国内での過去の電子部品製造関連投資実績を見てみますと、南部ホーチミンを中心とし、Intel社やSamsung社、日本電産社やJabil社など大手企業が早期に進出をしている一方で、近年、北部首都ハノイ周辺へも大規模な投資計画が進んでおり、特に港の優位性の認知向上と共にハイフォン市およびクアンニン省への投資も加速しています。

港に隣接しているハイフォン市は、大型深水港および世界の電子部品製造の中心地である中国深センまで片道12時間(輸送トラックの場合)で直通している高速道路の登場により、ベトナムにおけるハイテク産業の新たなハブとしての存在感を高めています。

また、2019年にはLG Electronics社が韓国でのスマートフォン製造ラインを全てハイフォン市現地工場へ移行した事を皮切りに、2020年には台湾Pegatron社がおよそ10憶ドルの新規投資を決定したとの報道も伝えられており、ハイフォン市がベトナム北部の注目都市としてより強く認知されました。

さらに地場系スマートフォン製造会社Vin Smart社も5G搭載スマートフォンの製造を行う事が発表されると共に、2020年9月にはUSI社 (台湾ASE Holding 傘下)がウェアラブル端末向けチップ製造用の東南アジア初生産拠点を約2億ドル規模の投資額を準備しDEEP C工業団地内での設立を発表されました。

同社Manufacturing Service DirectorのMr. Kuei Chun Chi氏は「海外のお客様が増加するにつれ、購入重要も大幅に増加したことから、物流面からもよりお客様へ近い拠点を選定することが必要でした。ベトナム北部は弊社の求めるスピーディーなお客様要望対応を実現する上で必要なインフラが既に整っていた為、進出を決定しました。」と述べています。

DEEP C工業団地では、ベトナムにおける電子部品製造の現状および弊工業団地の同業界関連企業進出に対する強みをまとめた概要資料「Future Turnkey Electronics Manufacturing Center in Vietnam」を作成しました。

主な考察範囲としては下記の3点になります。

マクロ経済の視点からのベトナム投資環境
電子部品製造業概要
ベトナム北部インフラ概要

 

ハイフォン市についての資料

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